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2016年2月28日日曜日

【信濃雑感】 北朝鮮を巡る各国の動向(主に弾道ミサイル発射以降、2016.2.7~2.28)


北朝鮮を巡る各国の動向 主に弾道ミサイル発射以降(2016.2.7~28)



・2016.1.6、北朝鮮、核実験・4回目(自称「水爆」実験)

・2016.2.7、北朝鮮、弾道ミサイル発射(自称「人工衛星打ち上げ」)
【北ミサイル発射】北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射 発射期間変更初日に強行 核実験に続く挑発更新
【北ミサイル発射】金第1書記が現地で視察

・2016.2.10、日本、対北朝鮮独自制裁を発表
【北朝鮮制裁】政府が決定した日本独自制裁措置





・2016.2.11、北朝鮮、開城工業団地(南北共同運営)から韓国人追放
【北ミサイル発射】北朝鮮、開城工団から韓国人追放 資産凍結などを宣告 韓国の制裁措置に反発

・2016.2.12、北朝鮮、拉致問題特別調査委員会解体
【北ミサイル発射】北朝鮮、拉致問題の特別調査委員会解体を発表 重大局面も日本政府「織り込み済み」 産経ニュース、更新

・2016.2.15、中国紙、北朝鮮に対し「悪しき隣人」(中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報)
【日々是世界】「北は悪しき隣人」…中国世論にも変化の兆し 米NYT紙は「オバマ大統領の戦略的忍耐政策は失敗だった」とも更新

・2016.2.18、韓国・国家情報院、北朝鮮・金正恩による「対韓テロ指示」情報
北朝鮮・対韓テロ指示報道、日本での南北闘争の可能性は捨てきれない →まず北朝鮮の手口を知る、工作活動テキスト紹介

・2016.2.18、米国、対北朝鮮独自制裁に大統領署名
米、北朝鮮制裁を大幅強化 オバマ大統領が法案署名 第三国も対象、中国標的 産経ニュース、更新
【北朝鮮情勢】対北独自制裁法が成立、オバマ米大統領が署名 産経ニュース、

・2016.2.19、日本、対北朝鮮独自制裁を閣議決定
対北独自制裁を正式決定 米韓と圧力で足並み 産経ニュース、更新

・2016.2.20、北朝鮮、砲撃訓練か
北朝鮮が黄海で砲撃訓練か 韓国領の島で避難準備も更新

・2016.2.20、北朝鮮、「米国の敵視政策の度合いが限界を超えている」と非難
…米国の目的は北朝鮮の体制を崩壊させることにあるとし「絶対に看過できない」と主張
【北ミサイル発射】「限界超えている」と米制裁強化法を非難 核開発進めると北朝鮮更新

・2016.2.21、北朝鮮紙、韓国・朴槿恵大統領への罵詈雑言(朝鮮労働党機関紙・労働新聞)
【北朝鮮情勢】「破倫の悪女」「ぼけた老女」-北朝鮮が朴槿恵大統領を〝総攻撃〟 品性を疑うその罵詈雑言とは… 産経ニュース、2016.2.28 08:00更新

・2016.2.22、韓国・朴槿恵大統領、大統領府内の会議で強調
…「この先、北のまた別の挑発に徹底して備えなければ。金正恩が『韓国に対するテロの能力を結集せよ』と指示したことでも分かるように、北のテロから国民の安全を守ることに格別に留意する必要がある」
【桜井紀雄が見る劇場型半島】朴槿恵大統領が恐れおののく金正恩氏の暗殺・テロ指令 北工作員が狙うターゲットは誰なのか? その手口は?更新

・2016.2.23、北朝鮮、重大声明
南北の軍同士が挑発舌戦 北朝鮮「韓国・米本土を攻撃する」 韓国「報復で、骨の髄まで後悔させる」更新

・2016.2.25、北朝鮮・韓国向け宣伝サイト、韓国・国家情報院の「対韓テロ指示」情報(2016.2.18)に反論
…「ありもしない謀略的な詭弁(きべん)を捏造(ねつぞう)している」
【桜井紀雄が見る劇場型半島】朴槿恵大統領が恐れおののく金正恩氏の暗殺・テロ指令 北工作員が狙うターゲットは誰なのか? その手口は?更新

・2016.2.26、韓国軍消息筋、韓国軍は北朝鮮が航空燃料を3か月分備蓄と推定







※国連安保理による北朝鮮制裁、2016.2.28、13:00時点の最新情報
国連安保理に北朝鮮制裁案提出、「過去20年間で最も強力」と米大使更新
北制裁決議「1カ国除き採択で合意」 会見で吉川大使、27日目指すもロシア次第か更新

※参考情報
【北ミサイル発射】在韓米軍の戦術核再配備に米反対 核実験直後「B2戦略爆撃機に限定」 韓国紙 産経ニュース、更新





信濃の考察

・北は航空燃料備蓄、今までになくクネクネ大統領を罵倒。
【北朝鮮情勢】制裁に身構える北 航空機燃料を3カ月分備蓄か 過去に“苦い経験”、数十日間、空軍機飛べず更新
【北朝鮮情勢】「破倫の悪女」「ぼけた老女」-北朝鮮が朴槿恵大統領を〝総攻撃〟 品性を疑うその罵詈雑言とは… 産経ニュース、2016.2.28 08:00更新

・南はクネクネ大統領がビビる。年表には載せていないがTHAAD配備の協議開始。検討開始
【桜井紀雄が見る劇場型半島】朴槿恵大統領が恐れおののく金正恩氏の暗殺・テロ指令 北工作員が狙うターゲットは誰なのか? その手口は?更新
朴大統領絶叫!就任3年「外交は迷走、経済もお手上げ」更新
(2016.2.28、15:20、誤記訂正、協議開始 →検討開始)

・ただし、南北の舌戦そのものはいつものこと。

・中国では、中国共産党機関紙・人民日報系の新聞が、北に対して「悪しき隣人」という言葉まで使う。
【日々是世界】「北は悪しき隣人」…中国世論にも変化の兆し 米NYT紙は「オバマ大統領の戦略的忍耐政策は失敗だった」とも更新



航空燃料備蓄には、
…開戦間近という仮説も成り立つ。
…単に国防上の必須要件だからという仮説も成り立つ。
…国連安保理決議案(北朝鮮への航空機・ロケット燃料の輸出禁止を含む)が決議された場合、北朝鮮は座して死を待つのか? という疑問も浮かぶ。

なんかヤバそうな雰囲気はありますね。
結局は南北+中国でプロレスだったっていう可能性もありますけど。



※THAAD配備の協議について (2016.2.28、15:20、追記)
THAADの韓国配備 公式協議開始を一転否定=米国防総省、聯合ニュース、2016/02/18 15:19
【ワシントン聯合ニュース】米国防総省は17日(米東部時間)、韓国と米軍最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍配備に関する公式協議を始めたとするこれまでの立場を翻した。
 同省のアーバン報道官は聯合ニュースの取材に対し、「両国の(公式協議のための)共同実務団はまだ会っておらず、協議に先立ち細部事項を整理している」と説明した。
 アーバン氏はこれに先立ち、聯合ニュースに「両国の共同実務団が会い、協議が続いていることを確認することができる」と伝えたが、「当初、誤った情報を提供した」と謝罪した。





以下、報道資料

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報道資料一覧

【北朝鮮情勢】「破倫の悪女」「ぼけた老女」-北朝鮮が朴槿恵大統領を〝総攻撃〟 品性を疑うその罵詈雑言とは… 産経ニュース、2016.2.28 08:00更新
【北朝鮮情勢】制裁に身構える北 航空機燃料を3カ月分備蓄か 過去に“苦い経験”、数十日間、空軍機飛べず更新
【日々是世界】「北は悪しき隣人」…中国世論にも変化の兆し 米NYT紙は「オバマ大統領の戦略的忍耐政策は失敗だった」とも更新
北制裁包囲網 分かれる周辺国の反応 追い詰めるのを避けたい中国 「事実上の禁輸だ」と評価する韓国更新
【桜井紀雄が見る劇場型半島】朴槿恵大統領が恐れおののく金正恩氏の暗殺・テロ指令 北工作員が狙うターゲットは誰なのか? その手口は?更新



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【北朝鮮情勢】「破倫の悪女」「ぼけた老女」-北朝鮮が朴槿恵大統領を〝総攻撃〟 品性を疑うその罵詈雑言とは… 産経ニュース、2016.2.28 08:00更新
 北朝鮮による韓国・朴槿恵大統領に対する人身攻撃がエスカレートしている。
 21日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は6面丸1ページを使って朴大統領への批判記事を掲載し、罵詈(ばり)雑言を極めて人身攻撃を繰り広げた。朴大統領が16日の国会演説で、北朝鮮の金正恩体制の崩壊に言及したことに強く反発したとみられる。
 北朝鮮の対韓工作機関傘下の祖国平和統一委員会のウェブサイト「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」も21日、「特等級の嘲笑の種であり続ける朴槿恵の『国会演説』」と題する論評を掲載した。
 労働新聞は1~6面構成で発行されている日刊紙で、6面全面を使い1本の記事のみが掲載されるのは珍しい(信濃注:つまり全紙面の1/6を使って誹謗中傷)。21日付の6面には「一刻を争って歴史のごみ箱にぶち込むべき特等級の災難の種-心から激怒するこの国の民心の爆発」と題した記事を掲載し、文中では朴大統領を「朴槿恵」と呼び捨てにしながら誹謗(ひぼう)中傷を展開している。
 同紙は、北朝鮮による4回目の核実験に対する朴大統領の反応を取り上げ、「(祝賀ムードに包まれている北朝鮮と違い)有毒、朴槿恵だけは正反対だ」わが民族の恥辱であり悲劇である朴槿恵の見苦しい醜態」「水爆の爆発音に慌てふためいた犬の鳴き声」と表現した。
 朴大統領自身のことも、同紙は「核の錯乱症にかかった、ぼけた老女」「スカートをまとった逆賊」「醜悪な破倫の悪女」「尾っぽのない老いぼれの気の狂った雌犬」と口を極めてののしった。
 また朴大統領の対米・対日外交についても「親米・親日に狂い立った朴槿恵は一つの国、一つの国土としてつながっているこの国の民族の悠久な単一性を永遠に断ち切ろうとする想像もできない盲動も働いている」「朴槿恵は同族の核に対しては大騒ぎする半面、米国のヤンキーらの核戦争殺人装備には下着まで脱いで狂喜する狂人だ」と非難した。
 ちなみに北朝鮮は記事中で、米国のことを「朝鮮人民の不倶戴天の敵」と呼び、日本人を「100年の宿敵である島の野蛮人」「再侵略に狂奔する軍国主義毒蛇」と形容している。
 一方、サイトでは朴大統領の国会演説に焦点をあててこれを問題視し、「朴槿恵は、歴代のどの執権者も吐くことができなかった誰それの『体制崩壊』をはばかることなく口にした」と反発。最後に「明白なのは、朴槿恵の対決狂乱騒動があたかも狂犬の発狂のような治癒が不可能な最後の段階に達したということだ」という言葉で締めくくられている。
 こうした北朝鮮の報道に対し、韓国統一省は「われわれの国家元首に対し低劣な人身攻撃をし、下品な言葉で非難したことに強い遺憾を表する」と抗議し、誹謗中傷を中断するよう求めた。
 北朝鮮の人身攻撃には、朴大統領も黙ってはいなかった。22日の会議で、「金正恩が韓国に対するテロの能力を結集せよと指示した」などと金第1書記を呼び捨てにして批判した。朴大統領はこれまで「金正恩政権」などと述べており、金第1書記を公の場で呼び捨てにするのは極めて異例だ。(ソウル支局)

信濃注:
・プロレスがデスゲームに変化するか?
・北朝鮮は「体制崩壊」予防に神経を使っているとも受け止められる
(以上)

信濃注:もう一点
・韓国統一省は「われわれの国家元首に対し低劣な人身攻撃をし、下品な言葉で非難したことに強い遺憾を表する」と抗議し、誹謗中傷を中断するよう求めた。(引用以上)
・お前が言うなよ! 天皇陛下侮辱発言は忘れたのか???
【信濃雑感】 竹島の日(2016.2.22)、竹島×韓国といえば竹島上陸・天皇陛下侮辱発言
(以上)



【北朝鮮情勢】制裁に身構える北 航空機燃料を3カ月分備蓄か 過去に“苦い経験”、数十日間、空軍機飛べず 産経ニュース、2016.2.27 13:15更新
 韓国軍消息筋は26日、北朝鮮への航空機燃料やロケット燃料の輸出禁止が国連安全保障理事会の制裁決議案に入ったことに関し、北朝鮮は3カ月分の航空燃料を備蓄していると韓国軍が推定していると述べた。聯合ニュースが報じた。
 燃料は中国が供給してきたが、3回目の核実験の後の2013~14年に中国は一時供給を中断。聯合ニュースによると、韓国政府消息筋は、北朝鮮の空軍機がこの時期に数十日間にわたり飛行しなかったと述べた。(共同)

信濃注:
航空燃料備蓄には、開戦間近という仮説も成り立つ
(以上)



【日々是世界】「北は悪しき隣人」…中国世論にも変化の兆し 米NYT紙は「オバマ大統領の戦略的忍耐政策は失敗だった」とも 産経ニュース、2016.2.27 11:20更新
(前略) ただ、中国政府の態度には、国際社会だけでなく、国内からも不満が出始めている。
 中国共産党機関紙人民日報系の環球時報は社説(15日、電子版)で、「抗米援朝戦争(朝鮮戦争)に起因する伝統的な友誼があるため、一部の人はなお『朝鮮障壁説』を語るが、平壌が北京の強烈な反対を顧みず繰り返し核実験を行った結果、中国は巻き添えを食らい、国益がひどく損なわれた」重要な動向は、多くの中国人はもはや北朝鮮を友好国と見なしておらず、少なからぬ人が中国の負担になっていると認識し、悪しき隣人だと考える人さえいるということだ」と指摘した。
 さらに、「こうした変化は中国の対北朝鮮政策をめぐる世論環境を次第に変え、対北朝鮮制裁を強めるよう中国政府に促す圧力へと変化するだろう」「長年にわたって広まってきた『北朝鮮は中国の戦略的障壁である』などの観念は、今一度、考え直し、評価し直してみる必要がある」と、中国の対北朝鮮政策やその基礎となっている情勢認識の見直しにまで言及した。
 この見通しが正しければ、中国の習近平政権は早晩、北朝鮮に強硬姿勢を取るよう求める国内世論という新たな課題を抱えることになるのかもしれない。
(国際アナリスト EX)





北制裁包囲網 分かれる周辺国の反応 追い詰めるのを避けたい中国 「事実上の禁輸だ」と評価する韓国 産経ニュース、2016.2.27 11:15更新

 米国が国連安全保障理事会に提出した北朝鮮制裁決議案は、北朝鮮を出入りする全貨物の検査の義務化や北朝鮮産の石炭などの輸入禁止など、過去最も厳しい措置を盛り込んでいる。 (中略)

●韓国は評価

(中略) 同決議案の特徴は国連加盟国に対し、自国の空港や港などを通る北朝鮮がらみの全貨物の検査を義務づけた点だ。従来は禁輸物資を積載した疑いのある船舶が検査対象だった。
 また、航空機・ロケット燃料の北朝鮮への輸出を禁止した。北朝鮮の軍用機の運用やミサイル発射に影響を与えるとみられている。
 石炭や鉄鉱石などの北朝鮮産鉱物資源の輸入禁止も初めての措置だ。特に石炭は北朝鮮の対中輸出額(昨年)の4割を超える。「北朝鮮の外貨収入に相当な支障を来す」(韓国統一省)と見込まれている。

●中国「核に限定すべき」

(中略) 中国は決議案に盛り込まれた北朝鮮からの石炭輸入を、3月から停止する方針とされる。しかし、洪報道官は「制裁は明確な方向性を備えるべきで、北朝鮮の正常な国民生活に影響を与えるべきではない」と主張。制裁の目的が核開発の抑止に限定されるべきとの考えを示した。
 中国の国際情報紙、環球時報(信濃注:中国共産党機関紙である人民日報系)は26日付の社説で「友好関係にある中国が北朝鮮の核開発を尊重すべきだと願っているならば、現実的ではない」と警告した。核の矛先がいつ自国に向かわないともかぎらないという疑念が、中国にはある。核開発の抑止という面では今回、中国は「本気」だ。
 ただ中国としては、北朝鮮を追い詰めることも避けたい。社説は「北朝鮮は自己反省が必要だ」と迫る一方、「米国、韓国、日本は、中国が彼らの主導権に従うと期待すべきではない」とし、経済や体制の崩壊を思い描く日米韓との距離を強調した。
 洪報道官は「中国は一貫して安保理決議を履行し、国際的責務を引き受けてきた」と訴えたが、中国はこれまで、結局は北朝鮮に手を差し伸べてきた。強い制裁で「本気」を装いながら、北朝鮮に態度の変化を促す意図がうかがえる。

●ロシアは慎重

(中略) 今回の決議案には北朝鮮産の鉱物資源の輸入を禁止する項目が盛り込まれている。ロシアは2014年、北朝鮮の鉄道網整備を請け負う代わりに同国の鉱物資源を獲得する権限を得たとされており、それが決議案に対するロシア側の姿勢を慎重にさせている可能性もありそうだ。
(ソウル 藤本欣也、北京 川越一、モスクワ 黒川信雄)





【桜井紀雄が見る劇場型半島】朴槿恵大統領が恐れおののく金正恩氏の暗殺・テロ指令 北工作員が狙うターゲットは誰なのか? その手口は?  産経ニュース、2016.2.27 11:00更新

 北朝鮮が「先制攻撃」も辞さず、最初の標的は「青瓦台(韓国大統領府)だ」と挑発のトーンを高めるなか、韓国政府は、北朝鮮によるテロや暗殺の警戒レベルを引き上げている。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が「テロ能力を結集せよ」と工作機関に指示したとの情報をキャッチしたからだ。 (中略)

朴大統領自ら「金正恩」と呼び捨て 脅迫文に《全員処断する》

 「この先、北のまた別の挑発に徹底して備えなければ。金正恩が『韓国に対するテロの能力を結集せよ』と指示したことでも分かるように、北のテロから国民の安全を守ることに格別に留意する必要がある」
 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2月22日、大統領府内の会議でこう強調した。発言は、大統領自ら金第1書記を「金正恩」と呼び捨てにしたことでも注目された。
 「金正恩」の指示とは、韓国の情報機関、国家情報院が政府・与党会議で明らかにしたもので、「金第1書記の指示があり、北朝鮮の工作機関、偵察総局がテロを準備している」とされることを指している。
 国情院は、政府機関や北朝鮮に批判的なメディア、金融機関へのサイバー攻撃のほか、地下鉄やショッピングモールなど、大勢が集まる施設へのテロの脅威に言及。さらには、反北活動家や脱北者、政府関係者に対して「毒劇物で攻撃を加えたり、中国などに拉致したりする」可能性があるとも報告した。 (中略)

北は「捏造」主張、韓国人利用の暗殺計画も「成功なら大金を手に」

(中略) 国情院の「テロ準備」情報に対して、北朝鮮は25日になって、韓国向け宣伝サイトで「ありもしない謀略的な詭弁(きべん)を捏造(ねつぞう)している」と反論した。朴政権が「荒唐無稽なテロ説」を流して、国情院のテロ捜査権限を強める法制化につなげようとしているとの主張だ。
 しかし、ここ数年でも、実際に摘発された北朝鮮工作員らによる暗殺未遂事件が複数ある。
 北朝鮮工作員の指示で、亡命した元朝鮮労働党書記の黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)氏の暗殺を計画していたとして、昨年5月には、韓国人3人が起訴された。
(中略)
 金日成(イルソン)主席と金総書記の2代にわたって政権中枢にいながら亡命した黄氏は、北朝鮮が最大の暗殺ターゲットとする人物といえた。09~10年には、黄氏殺害を目的に脱北者になりすまして韓国入りした別の北朝鮮工作員3人も摘発されている。
 色仕掛けで韓国軍内部に浸透し、08年に摘発された北朝鮮の女スパイ、元正花(ウォン・ジョンファ)元工作員も黄氏の動向を探っていたことが判明している。

ペン・懐中電灯型毒銃の威力は…10ミリグラムで即死

 暗殺に使う「秘密道具」が押収されたケースもあった。狙われたのは、朴相学代表だった。
 検察の調べでは、韓国とモンゴルを行き来していた脱北者の男を、偵察総局関係者が「北の収容所にいる家族が平壌で暮らせるようにしてやる」と懐柔。まずは、黄氏の側近として一緒に韓国亡命した金徳弘(ドクホン)氏の暗殺を命じた。だが、徳弘氏の身辺警護が厳重だったため、ターゲットが朴代表に変更された。 (中略)
 これまで具体的な暗殺計画に上った人物は、黄氏を筆頭に、北朝鮮からの亡命者が多い。 (中略)

最大の標的は「秘密」握る亡命批判者 ドイツ人暗殺指令も

 黄氏や金徳弘氏、李韓永氏ら金政権中枢の秘密を握り、それを積極的に公表することで金政権を批判してきた人物が、最大の標的にされてきたことが分かる。朴相学代表や姜哲煥氏も韓国で広く知られた金政権に対する批判者だ。
 「裏切り者には死を!」という金政権の断固たる意志を表しているのだろう。半面、脱北者による情報流出と、批判ビラの散布に象徴される不都合な情報の流入に対し、手段を選んではいられないほどの焦りを募らせている実態もうかがわせる。
 一方で、脱北者に限らず、中朝国境地域で、キリスト教の布教と脱北者支援に取り組んできた韓国人宣教師らの不審死も相次ぎ伝えられている。毒針で襲われた後、不審な交通事故死を遂げたり、毒殺の症状を示したりし、北朝鮮工作員の関与が強く疑われている。 (中略)
 正恩政権に批判的な記事を度々書いている記者にも、編集幹部や取材相手から「北朝鮮に狙われる心配はないのか」と半ば冗談、半ば本気で忠告されることがある。
 正恩政権は、米韓が北朝鮮最高首脳部をターゲットにしているとされる「斬首作戦」に対して、ヒステリックに反応し、重大声明」と称して、韓国大統領府などへの先制攻撃まで警告している。そんな自らに対する「暗殺」におびえる政権に、「知りすぎ」でもない記事の一つひとつに目くじらを立てている余裕などないことだけは確かだろう。(外信部記者)





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改訂履歴
※2016.2.28、誤記訂正(15:20)、「信濃の考察」欄、協議開始 →検討開始
※2016.2.28、リンク追加(15:20)、「THAADの韓国配備 公式協議開始を一転否定=米国防総省」
※2016.3.5、タイトル変更
「【信濃雑感】 北朝鮮を・・・2016.2.7~28)」 >> 「【信濃雑感】 北朝鮮を・・・2016.2.7~2.28)」

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